前回は住宅ローンのことをお話ししました。
今日は、事前審査のお話をさせて頂きます。
すでに、あなたは銀行で住宅ローンの話を聞かれたことはありますか。
まだ、聞いていないならちょうどよかった。
いきなり、銀行へ行って住宅ローンのお話を聞かないでくださいね。
いきなり、不動産屋さんへ行って「土地ください」とか言わないでく
ださいね。
それぞれ、お付き合いの仕方というものがあります。
それを知ってから行かないととんでもないことになる場合があります。
いきなり銀行へ行って住宅ローンの話を聞いたとしてもその銀行は、自分の銀行の住宅ローンの話しかしてくれません。
しかし、私たちがしたいのは、例えば十六銀行とJA岐阜の比較であったり、岐阜信用金庫との違いであったりしますよね。
銀行マンは、時々こんなことを言ってくることがあり、私にお客さんが訪ねてきます。
「事前審査をいくつもとると、信用情報に傷がつくんですよね。」
これは、真っ赤な嘘です。
いくつとっても信用情報に傷はつきません。
「誰がそんなことを言ったのですか。」
「○✖銀行さんが言ってました」
なぜ、銀行マンは、そんなことを言うのでしょうか。
そういったことがありますので、いきなり銀行に行ってほしくないのです。
もし、そのことを知らずに銀行へ行くのと、知っていて行くのでは全く違うでしょう。
だからです。
事前審査を受けると、わかることがあります。
1つは、どれくらいのお金が借りられるか。自分の社会的価値ですよね。を、知ることができます。
というのは、言いすぎですが、そう思っていらっしゃる方も多いです。一部は当たっていますが、一部は違いますね。
なので、男性の中には、事前審査をいやがる方も多いのです。
2つは、諸費用がどれくらい必要になるか。住宅ローンや銀行から借金をする場合何もなく、借用書にサインをするだけで貸してくれるわけではないのです。
それなりの費用が必要になります。
安心してください。手持ち金がなくても、それも住宅ローンで借りることができます。
3つは、借りられるか借りられないかがわかります。
もし、借りられなかったとしたら・・・夢のマイホームが建ちません?
借りられないにもいろいろあります。
今スグは、借りられないけど、1年後くらいには、建てられる方もいらっしゃいます。
4.5年は、建てられない方もいらっしゃいます。
ずっと、建てられない方もいらっしゃいます。
まず、1年後くらいには、建てられる方は、どういう方かというと。
転職して、すぐの方です。金融機関の中には、転職後の給与証明が1年以上必要な金融機関がほとんどです。
中には、フラット35のように3カ月でOKという金融機関もありますが、稀です。多くは、2年か3年の以上の勤続歴が必要です。
4.5年後に建てられる人は、まず、給与所得が低い方です。
今、20代の方も住宅建築希望者が多いのです
が、当然ですが、若いので所得が低く予算に達しないケースです。
土地と建物を住宅ローンを借りて建てる場合、地価が比較的安い地域でも最低2800万高い地域であれば、3500万円くらいの金額は必要になります。
その金額に達しない場合、やはり待つしかありません。
次に、他にローンがある方。
ローンがあると、住宅ローンの借り入
れ限界額から、そのローンの残高をひかれた残りが、住宅ローンとして借りることができる金額になります。
そうすると、資金が不足して、建てられなくなるという事があります。
ですから、車を買う前に住宅を建てた方が良いのです。
住宅をたててから家を建てるべきなのです。
住宅を建ててからカーローンを組むのは全く問題がありません。
こういった場合には、色々対処できる方法があります。
3つめのケースは、比較的軽いトラブルで、ブラックリストに載った方です。
信用情報は、5年でいったんは、融資ができるようになります。ですが、知っておかなくてはいけないことは、融資は、復活しますが、信用情報には、その経歴は一生消えません。
最近よくあるケースです。
あるお客様が、住宅を建てられたいという事で、事前審査をすることになりました。
事前のヒアリングでは、ローンもキャッシングの経験もなく、御勤め先も信用がある会社でした。
しかし、結果は、融資を受けることができなかったのです。
本人も解らなかったので、調べてみることにしました。
原因が出てきました。2.3年前に何度か携帯電話の使用料を滞納したことがあったのです。
本人に聞くと、「後で払ったので、何でもないかと思っていた」と言います。
携帯電話の場合、端末本体をローンで買い、基本使用料をパックにするという形で月払いをしています。
ですので、携帯料金は、ローンがかかっています。
このお客様は、そのことを知らず、後から払ったから良いと思っていたのです。
このケースは、現在大変多いのです。
特に男性は、気をつけてください。
20代の男性は、お金のことをいい加減にとらえている方も多く、それが、思わぬところで影響することが少なくありません。
次は、一生住宅ローンで家を建てれなくなっ
た人のケースです。
その方は、個人事業主の方でした。家族は、4人。本人と奥様と中学、高校になるお子様が2人いらっしゃいました。
子供たちも大きくなり、仕事もやっと軌道に乗り、ここらで住宅を建てたいという想いをもって私のところへ来られました。
事前審査を取ることになりました。個人事業主でしたが、収入はかなりお持ちでしたし、親さんからの土地をお持ちでしたので、いけるだろうと思っていました。フラット35ではじめは、やってみようと思い、出してみました。
結果は、ダメでした。理由が解れば、何とか対処できるかもしれないと思い、調べたところ、20代の頃の年金の滞納が見つかりました。
これは、決定的です。
年金も2.3年前の滞納であれば、払い込むことは、できますが、それ以上ですと後から支払う事も認めてくれません。
もう、どうすることもできません。
この方は、自分で働いて自力で貯蓄をするか、親や親類に借りるしかありません。
子供さんも中学、高校生で自分の家や部屋を欲しいと思っても、すぐには、住むことはできないでしょう。
若い頃いい加減であったばかりに、40代を過ぎて家族に寂し想いをさせてしまう。
親としては、後悔してもしきれない思いでしょう。
事前審査は、自分で出すこともできます。
しかし、金利や融資条件を交渉することは、相手はプロですから素人がするのは難しいでしょう。
そんな場合は、パートナー(建築家)に頼みましょう。
何もしないよりは、好条件で住宅ローンを組んでくれることもあるでしょう。
いいパートナー(建築家)と巡り合えるといいですね。
弊社でも、家づくりカフェやセミナーなどをしています。
よろしければ、参加してみてください。