この3月は、点検のシーズンです。
12月と3月は、点検が集中するのです。
なぜかというと、年内に新築のマイホームに入りたいとか、子供の入学前に引っ越しを済ませたいという方が多いので引渡しが集中してしまうからです。
弊社の場合ですと、1年2年5年10年の点検があります。長期優良住宅ですと、これに20年、30年となっていきます。
これで、大変なのは、扱う棟数が増えるごとにネズミ算的に点検の数が増えるからです。
例えば、年平均20棟の新築をしている会社があったとします。
すると1年目の点検は、20棟ですが、2年目は、1年目と2年目の棟数が重なるので、40棟になります。3年目4年目は、同じく40棟ですが、5年目になると60棟になります。
10年目には、80棟です。通常普通の会社、初年度20棟やっていたら10年後には、30棟40棟に伸ばすのが普通ですからさらにすごいことになります。
弊社でも、現場担当の社員の中には、3月は点検だけで1か月が終わるというものがいます。
名目上、年に1回は点検しますと言っている業者もいますが、点検は、費用だけはかかって利益を生みません。また、1回の点検でも2万円くらいかかってしまいます。
当然それも、住宅代金からしか出ません。
しかし、住宅建築以降は、お客様からお金を頂くわけにはいきませんから棟数が多ければ、点検の経費が工務店の経営にのしかかってくることになります。
こういう事からもしっかりと新築時に利益確保ができないと工務店の財務が長期的に悪化していきます。
仕事欲しさに値引きをしてくる業者も多いようですが、安易にそういう業者に乗ると、数年後建築会社が倒産、点検してくれる会社がいなくなり、点検難民になるということになりかねません。
他社が建てた家の点検を好んでやる業者は、いません。
弊社では、点検とメンテナンスに専門の社員を配置していますが、点検とメンテナンスにおいてちゃんとした体制がないと長くお付き合いするのは難しいという事になります。
業者選びのポイントとして大切なところです。