先日、1級設計士さんの自宅を建てさせて頂きました。
下請けの仕事ではないです。
皆さんは、きっと1級設計士なら自分で建てたらいいんじゃないの?と思っていらっしゃると思います。
もちろん、プランも図面も私が書かせていただきました。
私に依頼があった理由は、木造住宅のことは、よくわからないからという事でした。
3世代にわたって木造住宅を作っており、プランも優れている方を探していたという事でした。
彼らは、私よりレベルが高い資格を持っています。しかし、彼らが専門とするのは、大規模建築物であったり、構造設計であったりします。
建築と言いながら、木造住宅とは全く違うのです。
プロだからよくわかっているのです。
専門家に任せた方がいいことも、そして、信頼できる人と作った方がいいことも。
先日、他社で作ったプランを私に金額を出してくれと言ってきた方がいらっしゃいましたが、お断りしました。
まったくわかっていない。こんな方と万が一契約になっても、クレーマーになるだけです。
プランや図面は、その建築士が学んできたノウハウがつまっています。まさに、生きざまがつまっているのです。
また、それを他社に売る。こういう方を私たちは、クズと言っています。
ひどい言い方と思うかもしれませんが、それほど酷いことをしているのです。これほど建築に携わる者をバカにしたことはないのです。
その自覚さえない。
設計士も頑張って何十年もかかってスキルを積み上げ作ったものをタダでプレゼンする人がいます。
そんなことは、もうやめましょうと私は、言いたいです。
頑張ってきたなら、ちゃんと代金を頂くべきです。
話が、それてしまいましたが、専門家の1級建築士が分野が違うからわからないといって私を訪ねてくれるのです。
プロの建築知識を持った設計士がわからないといっているのに、どうして一般の方が、理解できるのでしょうか。
解らないのに性能や商品や構造で比較しようとする。これほどナンセンスなことはありません。
迷いや悩む原因がここにあります。専門家でさえ、住宅や木造を専門にしている人に相談するのに、知識も経験もない人が自分で判断しようとしても判断できるでしょうか。
だからこそ、信頼できるパートナーを見つけることが家づくりには、大切なのです。
いい家づくりを。