毎週いろいろなお客様とお会いしています。
お客様の中には、遠く郷里を離れて縁もゆかりもない岐阜に一生の居を構えようとされる方もおられます。
土地勘が無い場所で、居を構え生活していこうというのは勇気がいることだろうと思います。
日常は、誰にでも様々なストレスがかかったり、不安なことも多いはずです。
たぶん誰でもそういう日常に何かしらのはけ口を作ってつじつまを合わせるという事をしているのだろうと思います。
そして、それはまた人との関係であったりするわけです。古い友人に相談するとか。
ある、お客様の家を建てるため、ご両親に挨拶をさせて頂きにお伺いし十時のことです。
お客様は、両親の持つ土地の一角にはなれとして住まいを建てる計画になっていました。
その時にお客様のご両親に言われたことがあります。
「近所の人には、世話になっておるから、粗相のないようにやってほしい」という言葉を頂いたのです。
そこには、純粋に感謝の念とは明らかに別の想いが含まれているように想い、複雑な気持ちになりました。
私たちは、身の回りの方と気楽に話すことも多いですが、そういう方は明らかにそれだけではない感情を持つこともあるのだろうと思います。
近所づきあいなどでもいろいろな不安やストレスを感じることもあるでしょう。
私たちの家は、そんな中でも安心できる空間であればいいなあと思うのです。
何か、ホッとできる自分の家。
そんな思いになって頂けたらと思い、家づくりをしていきます。