当社では、朝礼で「京セラフィロソフィ」の輪読をしています。
私が師事をする稲盛和夫氏の哲学を社員のみんなに理解してもらい、ベクトルを合わせ強い会社にして行きたいと考えたためです。
そこには、心、考え方に価値感を持つこと大切さが説かれています。
現代人は、日常的に状況に流され、感情に流される毎日ではないかと思います。
しかし、その中でどんな考え方か、どんな心で物事を見て、とらえているかが大切だと説かれています。
たとえば、人の笑顔を見た時、微笑み返せる人もいれば「何俺の顔を見てニヤニヤしてんだ」と怒る人もいるのです。
それは、その場面に同じ人がであわせてもその時の感情が良ければ前者に、悪ければ後者になることもあるでしょう。
同じ人間でも、その時の感情によって受け取り方が変わってしまうのが人間です。
だからこそ、どんな考え方か、どんな心かで環境は、まったく変わってしまうのです。
常に前者のように、笑顔を返せる心の人は、笑顔の連鎖を作れるでしょう。しかし、後者の人では、人の好意さえも歪んでとらえ、うまくいくものも本人が行かないようにしてしまうのです。
前者の人生は、素晴らしいものになり、後者の人生は、問題だらけで不幸になっていくのは明らかです。
このように自分の心、考え方の持ちようで物事がうまくいくかどうかが決まってしまうのです。
できれば、常に正しい平静な心持ちでいたいものです。
それには、自分の心が正しいかどうか、自分の考え方は正しいかどうかと心の在り方や考え方に価値観を持たなければなりません。
そして、それを延々と続けていかなくてはならないのです。
私自身、全然できてなくて恥ずかしいほどですが、やっているかやっていないかの違いが大切だと思うのです。
忙しい現代人が、忘れがちなことではないでしょうか。