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2024.05.31
こんにちは!オネストホームです。
前回の記事はこちら
今回は、いよいよ家の土台づくりに入ります。
土地づくりは『土台となる木を伏せて固定する』という作業なので、この業界では「土台伏せ」と言われています。
土台は基礎の上に乗る部材で、その上に家が建ちます。
建物の重みを基礎に伝える役割があり、土台が少しでもずれていると建物全体も歪んでしまう、とても重要な部材です。
というわけで記事も少し長くなりますが、ぜひ最後までお付き合いください!
こちらがその土台に使用する木材です。
「よ6」や「又り10」などの符号が書かれていますね。
こちらはどの木材がどこに置かれるかを示すもので、この符号を図面と照らし合わせながら正しい位置に置いていきます。
コンクリートと土台はボルトで固定するのですが、まずボルトをはめるための孔(あな)を開けます。
このように最初に印をつけて、
木材を集めて一気に孔を開けます。
この方が効率も良いですし、孔を開けた時に出る木くずの掃除もしやすいからです。
次は基礎の上に土台を置いていくのですが、その前に防湿シートを貼ります。
コンクリートというのは実は完全に乾燥するまでに10~15年かかると言われており、とても湿気りやすいんです。
その上に直接木材を置くと木材が湿気ってしまってシロアリが発生しやすくなりますし、木材も傷んでしまうので、このような処置を施します。
土台を置いた後、ボルトを締めるのは機械で行います。
が、それだけだと振動で木材がずれてしまうので、
このような木のトンカチを重しにしたり、
側面を叩いてズレを修正しながらボルトを締めます。
この木製トンカチのことを「掛矢(かけや)」と言います。
金属製のハンマーだと傷ついてしまうので、木材を叩く時は掛矢を使っています。
この金属の柱のようなものは「鋼製束(こうせいづか)」です。
くるくる回すことで高さが微調整できるようになっています。
天然の木材は経年で縮んだり伸びたりしてしまうので、床が浮いたり沈んだりする時もあります(なるべくそのようなことがないような措置はとっているのですが、木材は生き物なのでどうにもならない時はあるのです……)。
そんな時、この鋼製束があれば床の高さと簡単に微調整できるんです。
床が浮くといってもいわゆる欠陥住宅と言われるような傾きになることはありませんし、実際に鋼製束を使って床の高さを調整するのはごく稀です。
それでも万が一に備えているのです。
ですがこの鋼製束は、後々のメンテナンスのためだけに取り付けられているわけではありません。
土台の高さを合わせるためにも使われます。
ピンと貼られた糸を利用して高さを微調整しているところです。
これをすべての木材で行います。
土台を置いたら、その隙間に断熱材をはめこみ、
その上に気密用のビニールと床の下地材を貼り、
養生をします。
床材を貼るまで土足で上がることになるので、下地材に傷や汚れがつかないようにするためのものです。
養生後、ブルーシートで雨対策をして終了となります!
非常に長く大変な作業ですが、作業中に雨が降ってはいけないので、基本的に1日で終わらせます。
現場は時間との戦いでもあるので、丁寧にかつ手早く作業を進めなければいけません。
職人さんたちの努力のおかげで、スムーズに家が建てられているんですね。
さて、続いてはいよいよ上棟です!
次回の記事もお楽しみに!
【K様邸】「墨出し」って何?2024.05.24
【K様邸】いよいよ上棟!1日で家が建つ様子をお届け~前編2024.06.03